頭の重さはおよそ5キロあると言われています。ところが、姿勢が悪くなって、頭が少し前に出てしまうと、その身体への負担は15キロ~20キロへと上昇します。さらに上半身が前かがみになれば、その負担は腰や膝にも広がっていきます。正しい姿勢は、肩、首、腰、膝への負担を和らげてくれます。また、悪い姿勢は筋肉に力を入れ続けている状態になるため、疲れやすくなります。正しい姿勢をとるということは、身体の疲れを防いでくれるという役割も果たしてくれます。
中京大学スポーツ科学部教授。一流スポーツ選手の技術分析や、市民の健康づくりのための運動研究の分野で活躍している。著書、TV出演、書籍掲載多数。医学博士。