MTG News

2023/04
研究発表リリース
顔面筋電気刺激に関する研究成果を
国際学会にて発表
株式会社MTG(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下剛)は、筑波大学人間総合科学学術院人間総合科学研究群 スポーツウエルネス学学位プログラム特任助教 岡本るみ子氏との顔面筋電気刺激に関する研究成果が、2023年3月15日・16日に行われた心理学や神経科学に関する国際会議『International Conference on Psychology and Neuroscience』にて発表されましたことをご報告します。
■ 背景・目的
新型コロナウイルスの影響で、世界的にマスクの着用が義務付けられたのは、生活様式のなかで大きな変化の一つです。マスクを着用することで、顔の下半分が見えにくくなり、コミュニケーションの方法も変化しました。
近年では、マスク着用による不快感や、感情認識の精度に影響を及ぼす研究報告もあり、その社会的心理ストレスも問題になっています。
社会的心理ストレスを予防するには、身体活動や運動が効果的であり、顔面筋の運動も精神における健康に効果があることが報告されています。
そこで今回は、随意的な顔面筋運動の代替として、電気刺激を活用した大頬骨筋近位部での顔面筋トレーニングの継続が精神における健康に影響を及ぼすのか調査を行いました。
■ 実験概要
被検者:一般健常者女性20名(44.0±5.06歳)
試行方法:MTG社製顔面用骨格筋電気刺激装置を1日10分、継続して8週間実施
測定項目:GHQ-12(精神健康調査)、表情筋活動(大頬骨筋)
※GHQとは、WHO世界保健機関版に準拠して作られている質問紙法による検査で、主に神経症者の症状把握、評価および発見に有効なスクリーニングテスト。GHQ-12では、 12 項目の質問に対し各4 段階の回答が設定され、精神的に不健康なほど高得点になるように配点されています。
■ 結果
(発表データの一例)
GHQ-12(精神健康調査)
試行前と比較して、大頬骨筋近位部への電気刺激のトレーニングを継続的に行うことで、試行4週間後は3.1%、8週間後は4.3%精神健康状態が向上しました。
■ まとめ
今回の実験では、顔面筋(大頬骨筋近位部)への電気刺激が、精神における健康への好影響を及ぼし、随意的な顔面筋運動と同様の心理的効果が得られることが示唆されました。
■ 発表タイトル
The Effects of Facial EMS Device on the Mental Health in Women -A pilot study-
■ 発表者
Rumiko Okamoto(Faculty of Health & Sports Sciences, University of Tsukuba, Ibaraki, Japan)
Miki Sakai, Shuhei Kawade(MTG CO.,LTD, Nagoya, Japan)


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