MTG News

2021/03
研究発表リリース
電気刺激の運動効果に関する研究成果が
『Physiological Reports』に掲載
株式会社MTG(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下剛)は、中京大学 渡邊航平教授らのグループとの電気刺激の運動効果に関する基礎研究成果が、国際的な生理学のオンラインジャーナル誌『Physiological Reports』に掲載されましたことをご報告いたします。
ハイブリッドトレーニング(随意運動とEMSを同時に行う運動手法)に関する応用研究で、研究成果を今後のEMS機器の企画開発やサービス開発に役立てていきたいと考えております。
※Electrical Muscle Stimulation=筋電気刺激
【目的】
随意運動とEMSの併用時における代謝反応に対する運動強度の影響を調査する。
【方法】
13名が4日間試験に参加し、運動中の呼気、及び運動前後の血中乳酸値を測定した。1日目に最大酸素摂取量、換気性作業閾値(VT)を測定し、2日目は仰臥位による骨格筋電気刺激(EMS)を施行した。3日目は算出したVTより設定した各負荷(VT50%、VT75%、VT100%、VT125%)にて自転車運動(Vol)を実施し、4日目は3日目と同一の自転車運動にEMSを施しながら遂行した。
【結果】
酸素消費量では、各負荷においてVolとVol+EMSの間に有意差が確認され、血中乳酸値においてはVT75%、VT100%、VT125%でVolとVol+EMSの間に有意差が確認された。また、呼吸交換比ではVT50%、VT100%、VT125%の間で有意差が確認された。被験者の自覚的運動強度(RPE)は各負荷でVolとVol+EMSの間に有意差は確認されなかった。
【結果の一例】
【まとめ】
本実験で、様々な運動強度の自転車運動にEMSを併用させることで、酸素消費量、血中乳酸値が増加することが確認された。また、随意運動とEMSの併用時における付加的な代謝応答という効果を最大化するには、無酸素性作業閾値以下で実施することが望ましいと示唆された。

論文の内容はこちら
https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.14814/phy2.14758 
■タイトル
Effect of exercise intensity on metabolic responses on combined
application of electrical stimulation and voluntary exercise
■著者
Kohei Watanabe1 ,Tatsuya Takada2 ,Shuhei Kawade2 ,Toshio Moritani3,4
1 Laboratory of Neuromuscular Biomechanics, Faculty of Liberal Arts and Sciences and School of International Liberal Studies, Chukyo University, Nagoya, Japan
2 MTG Co., Ltd., Nagoya, Japan
3 School of Health and Sport Sciences, Chukyo University, Toyota, Japan
4 Faculty of Sociology, Kyoto Sangyo University, Kyoto, Japan
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