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2022/10
研究発表リリース
EOCIS(イオシス)技術搭載の電解水生成装置による研究成果を
日本機能水学会第20回学術大会にて発表
株式会社MTG(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:松下剛)は、静岡県立農林環境専門職大学 内藤博敬准教授らと共同で行ったEOCIS(イオシス)技術搭載電解水生成装置の効果検証研究について日本機能水学会第20回学術大会2022年10月1日(土)~2日(日)にて発表したことをご報告いたします。
■ 発表内容
演題:水道水を原水とした無隔膜一室型電解水生成装置による電解水の野菜洗浄における除菌効果

目的:一般家庭での衛生管理向上を目的に、水道水から簡便かつ安全な電解水ができる小型噴霧式の無隔膜一室型電解水生成装置で生成した中性電解水の野菜洗浄における除菌効果を検証

評価方法:
① キュウリを水道水または中性電解水で1~3回浸漬洗浄し、洗浄後水中に残存する生菌数を測定
② 洗浄後のキュウリ表面に残存付着する細菌の増殖加速試験

結果:水道水でキュウリを浸漬洗浄した場合、1回目では洗浄後水1mLあたり104個、2回目では103個、3回目では102個オーダーの細菌が生存していた(表1)。
一方、中性電解水でキュウリを浸漬洗浄した場合、1~3回目のいずれの洗浄後水からも細菌は未検出。また、増殖加速試験では、未洗浄のキュウリと比べて中性電解水洗浄直後では100分の1に付着菌量を減じていることを確認し、初期の菌量を抑えることで腐敗の指標となる対数増殖期への移行を遅らせる効果を確認(図1)。

結論:中性電解水でキュウリを洗浄することで表面付着菌を減少させることが明らかとなった。
これによって、生残菌の増殖は水道水洗浄より遅くなることを示した。また、中性電解水でキュウリを洗浄した後の水中に残存する細菌に対しても効果が示され、シンク、調理器具など水回りの衛生向上に有効であることが示唆される​

発表者:株式会社MTG
内藤 博敬/ 静岡県立農林環境専門職大学
■ 日本機能水学会
機能水(※)に関する正しい知識を獲得・蓄積・普及するための学術的ナショナルセンターとして機能することは勿論、この分野の科学を世界的にリードする役割を担うことを目指して活動

※機能水とは:人為的な処理によって再現性のある有用な機能を付与された水溶液の中で、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされたもの、及び明らかにされようとしているもの

学会ホームページ : http://www.fwf.or.jp/gakkai.html
日本機能水学会第20回学術大会 : http://www.fwf.or.jp/gakujutu.html
今後も、自社開発のみならず、大学との産官学の共同研究や、他企業との共同開発に取り組むことで、独自技術「EOCIS(イオシス)」の可能性を追求し続け、より美しく、より健やかに生きることのできる豊かな社会の実現に貢献してまいります。            
【本件へのお問い合わせ先】
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